2009年2月5日木曜日

教育実習開始

私の所属先の小学校教員養成校の2年生の教育実習が2月からスタートしました。場所は、教員養成校内にある付属小学校と近くのオッドー小学校、トモー小学校です。
そこで、さっそく授業見学に行ってきました。

実は、私の今住んでいる家の目の前がトモー小学校です。そこの全学年に、実習生が2人組で入っています。毎日、代わる代わるで授業をしています。カンボジアの小学校は、子どもの人数が多く、教室に入りきれないため、半日学校制度です。ということで、午前組と午後組に分かれて授業を行っています。

ちょうどこの日は、私の家の大家さんの息子ターニーがいる5年生の理科の授業をみることができました。一番前に座って、Gジャンを来て、こちらを向いているのがターニーです。
前に立っているのが、学生先生です。


この日は、肺についての授業でした。せっかく行くので、何かためになるものを持っていこうと思い、日本の理科の教科書を持っていきました。カンボジアの教科書は、全て白黒ですが、日本の教科書は、カラーです。しかも、体の中の様子が分かる付録付きです。実際の体の大きさに合わせているようです。これを使って、少しだけ授業をしてもらいました。
でも、学生先生なので、思うように授業が進まなくて...大変そうでした。
代わりに、授業やりたーい!!気持ちが湧いてきました(教師魂?かな)


最後は、グループ学習でした。ホワイトボードの代わりに画用紙にプラスティックのビニールを張ったものに、ホワイトボード用のマジックで自分たちの考えを書いていきます。すごくないですか?日本では、物がないとすぐに買いますが...カンボジアは、ないなら工夫していろんなものを作っています。ホワイトボード用のペンなので、布でふけばちゃんと消えます。
うーん、すごいなーと感動しました。

さらに、もうひとつ感動したことがあります。それは、このトモー小学校には、目や耳の不自由な子どもも一緒に勉強していました。私が見た5年生のクラスでは、耳の不自由な子が数名いました。耳の不自由な子同士で話をする時は、日本と同じように手話を使って話をしていました。私も、自分の名前くらいは手話で話せたので話しかけてみました。そしたら、なんと!通じました。手話も世界共通なのだと感動しました。
その子達は、先生や他の友達とは筆談(ノートに書いて話をする)で話していました。でも、普段の授業は、黒板を見るだけだから大変だろうなとも感じました。

だけど、すごいなーと思ったのは、耳の不自由な子達は、とても明るく、自分からどんどん話しかけていました。私に、どこの国の人?や名前は?などとどんどん話しかけて(ノートに書いて)くれました。しゃべれないけど、全然物怖じしてないところがすごいなと感じました。

やっぱりカンボジアは、すごいなーと思う教育実習視察でした。頑張れ、2年生、学生先生!!